息切れ、胸が苦しい、圧迫される、しめつけられる、動悸がする
といった症状があるときに、検査、治療を行います。
気管支炎喘息、肺気腫(COPD)、睡眠時無呼吸症候群、
在宅人工呼吸法、肺がん検診などお気軽にご相談ください。
呼吸器内科
●喘息(ぜんそく)
●咳外来
●いびき外来(睡眠時無呼吸外来)
●肺の生活習慣病:慢性閉塞性肺疾患(COPD)
●禁煙外来(ニコチン依存症)
保険適用で無理のない禁煙始めませんか?
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喘息(ぜんそく)
喘息とは
喘息は、ゴホゴホと咳き込むため、のどの病気と思われがちですが、肺までを含めた「気道(特に気管支)」が慢性的なアレルギー性の炎症を起こしている「気道」の病気です。気道とは、平滑筋という筋肉で囲まれ、粘膜で覆われている空気の通り道です。炎症によって敏感になった気道が様々な刺激に対して反応して狭くなることによって、咳や喘鳴(ヒュー音)などの症状が発現します。この症状が発現した状態を「発作」と呼びます。
喘息における気道
喘息患者の気道は、持続する炎症により、上皮が傷つき、様々な刺激に対して敏感になっています。また、粘膜がむくみ、たんも増えるので空気の通り道が狭くなっています。発作の時は気道の筋肉が収縮してさらに息が苦しくなります。
喘息発作を引き起こす主な因子
喘息発作は、ダニやほこりなど特定の抗原への過剰な免疫反応(アレルギー反応)によって引き起こされる場合やアレルギー反応以外の因子によって引き起こされる場合があります。代表的な悪化因子は、以下のとおりです。ご自身の喘息を悪くする原因を知り、原因を除去したり、避けるように心がけることが重要です。
喘息治療薬の種類
喘息治療薬は、発作時に使用する薬(レリーバー)と発作を予防するために使う薬(コントローラー)の2種類があります。
喘息の治療は
(1)発作による症状がなく、レリーバーを使わなくて良い状態
(2)呼吸機能が正常に保たれている状態
(3)日常生活が健常人と変わらないようにできる状態
が目標です。
目標達成のため、医師の指示にしたがって根気良く治療することが大切です。
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咳外来(咳でお困りの方へ)
「数日間せきが止まらない」「のどや気管がイガイガ・カサカサ・ムズムズ・チクチクしてせきが出る、違和感があったり、かゆくてせきが出る」
「他の内科や耳鼻咽喉科に行ってもせきが止まらない」などのお悩みをお持ちの方はご相談下さい長引く「せき」の原因として多い病気と特徴的な症状
気管支喘息
子供に多い病気を思われがちですが、大人になってから発症する人も多くいます。喘息は空気の通り道である気道に炎症が起きる病気です。
「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が特徴です。喘息患者さんの気道は過敏になっていて、アレルゲンやウィルス、タバコ、冷たい空気などの 刺激が加わると気道が狭くなります。そのため咳が出たり息苦しくなったりします。時には命に関わる発作もあるので、継続的な治療が必要です。喘息の治療薬には、「発作を起こさないようにするための薬」と「発作が起きた時に使う薬」があります。その2つを上手に組み合わせて症状のコントロールを行います。
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咳喘息
特に最近では「咳喘息」が増えてきています。「咳喘息」は長引く咳の原因として最も多い病気の1つです。 風邪を引いて「乾いた咳」だけが残る、早朝や夜間、冷たい空気を吸った時、運動、飲酒、緊張した時にも咳が出やすくなります。 治療をせずに我慢していると典型的な喘息になることがあるため「喘息の前段階」と言われています。
喘息治療に使われる「吸入ステロイド薬」や「ロイコトリエン受容拮抗薬」がよく効くことがわかっています。
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アトピー咳嗽(がいそう)
「乾いた咳」「喉がイガイガ」「痰が喉にひっつく感じ」などがあると、アトピー咳嗽(がいそう)が疑われます。 咳喘息と同じく、乾いた咳が継続して続きます。咳喘息との違いは、アレルギー性鼻炎や花粉症などももっている等アレルギーとの関与が大きいことです。 気道の炎症によって咳の反射が過敏になって起こります。
花粉症の治療に使われるアレルギーの薬(ヒスタミン受容拮抗薬)が有効です。気道の炎症を抑えるために、吸入ステロイド薬を使うこともあります。
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COPD(慢性閉塞性肺疾患)
主な原因は「タバコ」、60歳以上の人に多い病気です。タバコなど有毒なガスを長年にわたって吸い込むことによって、空気の通り道である気道が狭くなったり、 気道の先端にある肺胞が壊れてしまう病気です。そのため、酸素を吸って二酸化炭素を出すガス交換の効率が悪くなり息切れが起こります。 一度壊れた肺胞は元に戻りません。咳、痰とともに、体を動かした時に伴う息切れや息苦しさが特徴となります。
スパイロメーターという機器を使って肺の機能を調べます、痛みはありません。 タバコを吸っている人は、まず禁煙することが一番の治療となります。また咳や息切れを軽くするために気管支拡張剤を使います。 進行すると、薬物療法だけでなく呼吸リハビリテーションや在宅酸素療法が必要になります。
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副鼻腔炎気管支症候群
鼻と気管支の両方に炎症が起きて、湿った咳が続く病気です。慢性の気管支の炎症と慢性副鼻腔炎を同時に患った状態です。 副鼻腔気管支症候群は、ゴホゴホという湿った感じの咳や、黄色い~緑色で粘り気のある痰が出ます。鼻水が喉の方に落ちたり垂れ込んだりして、 いつも痰が絡んだような感じがし、咳払いをしたくなります。
痰を切る薬や抗菌薬を服用します。
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胃食道逆流症(逆流性食道炎)
「胃や食道の病気で咳が出るのか」と思うかもしれませんが、実は関係があります。 「胃食道逆流症」は胃から食道へ胃酸が逆流する病気です。その症状は様々で、主な症状としては「胸やけ」や 「呑酸(どんさん・すっぱい液体が口まで上がってくる)」ですが、人によってはしめつけられるような胸の痛み、 咳、喉の違和感などもあります。原因は逆流した胃液が喉や気管支を刺激したり、食道の粘膜を通して神経を刺激することによって 咳が出ると考えられます。
胃酸の分泌をおさえる薬や低下した胃の運動を活発にする薬を服用します。 こうした薬で胃酸の逆流を防ぐことによって咳もおさまります。
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感染後咳嗽(がいそう)
風邪などの感染症による咳は、時間とともにおさまるのが普通ですが、風邪の原因となるウィルスや肺炎マイコプラズマ、 肺炎クラミジア、百日咳菌の感染は、家族内や学校・職場など小集団で流行がみられるのが特徴です。 初めは痰が絡むような咳が出ますが、長引くにつれ痰が絡まない乾いた咳に変化します。
肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、百日咳菌の感染が疑われる場合は、早期に抗菌薬を服用することが大切です。
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その他、鑑別しなければならない病気
肺結核、肺がん、慢性気管支炎、降圧薬の副作用、心因性などがあります。 少しでも気になることがあれば、是非ご相談ください。