息切れ、胸が苦しい、圧迫される、しめつけられる、動悸がする
といった症状があるときに、検査、治療を行います。
気管支炎喘息、肺気腫(COPD)、睡眠時無呼吸症候群、
在宅人工呼吸法、肺がん検診などお気軽にご相談ください。
呼吸器内科
●喘息(ぜんそく)
●咳外来
●いびき外来(睡眠時無呼吸外来)
●肺の生活習慣病:慢性閉塞性肺疾患(COPD)
●禁煙外来(ニコチン依存症)
保険適用で無理のない禁煙始めませんか?
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いびき外来(睡眠時無呼吸外来)
鎮静剤(検査中に痛みのある方)、炭酸ガス送気や最新式の設備を効果的に利用して、負担の少ない検査を行います。p
いびき外来について
いびきを原因とした病気の中でも、特に怖いものに睡眠時無呼吸症候群(SAS)があります。
いびきをかくことは、往々にしてこの病気がひそんでいることがあり、この病気が原因で引き起こされる眠気による事故は 今や大きな社会問題として挙げられています。
いびき外来では睡眠時無呼吸症候群(SAS)について、専門的な治療を行っております。睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
「睡眠時無呼吸症候群とは「睡眠時」に「無呼吸」状態になる病気です。
英語ではSleep Apnea Syndrome(SAS)と書きます。「無呼吸」とは10秒以上の呼吸停止と定義され、 この無呼吸が1時間に5回以上または7時間の睡眠中に30回以上ある方は睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
「無呼吸=息が出来ない」ので死んでしまうのではないか?と思われがちですが、実は、この無呼吸自体で、死んでしまうことはありません。
むしろ、無呼吸がつづくことで体に負荷がかかり生活習慣病(高血圧や心疾患など)になることや、記憶に新しい新幹線のオーバーラン事件や長距離バス運転手の事故に代表される、 眠気による事故(交通事故、労災事故)に関係するため、ご本人だけでなく社会的にも問題となるのです。
SASはしっかり治療すると無呼吸がなくなり、生活習慣病や眠気などの症状もきちんとコントロールできます。 この疾患はなにも特殊な疾患ではありません。有病率は人口の4%と言われており、日本には200万人いると言われています。 しかし、なかなか気がつきにくい、いびきをかく程度で受診するなんて恥ずかしいと言う理由などで、まだまだ治療を受けている方が少ないのが現状です。症状
• いびき
• 日中の眠気(運転中や会議中など集中しなくてはいけないのに眠くなる)
• 起床時に頭が痛い
• 熟睡感がない
• インポテンツ(ED)
• 夜何回もトイレに起きる合併症
• 高血圧
• 肥満
• 不整脈
• 浮腫
• 糖尿病SASの危険性
生活習慣病
SASの研究が始まった1980年代ごろから、SAS患者さんは、健康な人と比べて、早死すると言われていました。 原因は心臓病などが原因だろうと言われていましたが、きちんとした調査がされておらず、はっきりしたことはわかりませんでした。 しかし、近年では、高血圧や心臓病、糖尿病など生活習慣病とSASの因果関係がいろいろな研究からわかってきました。 その結果「SASは生活習慣病を呼ぶ!」といえるようになりました。 健康の方と比べて中等症以上のSAS患者さんは以下の疾患になりやすいとの報告があります。労災・交通事故(社会的影響)
SASは昼間眠くなると前に書きました。この眠気ですが、車の運転中、工場での作業中、会議中、商談中、いつでも時と場所を選ばず襲ってきます。 そのため、労災、交通事故を引き起こし、作業効率が下がり、経済的損失にもつながります。 アメリカではこの眠気による損失を国家的に見直そうと、1990年代からWake Up America!というプロジェクトができ、すでに報告書がでています。 この中にはスペースシャトルのチャレンジャーの打ち上げ直後に爆発した事故、整備作業員の眠気による作業ミスによる事故とかかれています。 日本でも今世紀に入り、厚生労働省が睡眠に関して取り組みを始めています。 交通に関係している業界では、国土交通省の指導の元、SAS診断を義務付けるなど国、企業、団体一丸となって交通の安全に力を注いでおります。 マイカードライバーの方も安全に対する心がけは必要です。悲しい事故を防ぐためにも、睡眠時無呼吸症候群に心当たりのある方は当クリニックの受診をお勧めします。
SASの原因
では無呼吸はどうして起こるのでしょうか。
一般に以下のようなことが原因と言われています。
• 肥満のため首が太く、気道を塞いでしまう。
• 舌が大きく喉を塞いでしまう。
• 軟口蓋と呼ばれる鼻と喉の境の部分が垂れ下がる。
• 顎が小さい、後退しているため、気道の断面積がもともと小さい。
• 鼻の空気の通り道が曲がっている。
• 扁桃が大きかったり、アデノイドがある。
• 寝ているときに喉がふさがりやすい体質SASの診療の流れ
1.検査・診断
簡易検査
問診・日中の眠気の検査でSASの疑いがある場合には、保険適用で簡易検査を受けることができます。
呼吸状態を知ることにより無呼吸の有無を調べることが可能です。
簡便に検査が出来るため、患者さんにお渡ししてご自宅で装着・検査を行い、検査後、当クリニックに持参いただき装置を解析します。
2.治療
睡眠時無呼吸症候群の治療には、保険適用のCPAP療法と自費診療のナステント療法があります。
CPAP療法
鼻から専用のマスクを通じて、気道に空気を送り込み気道を広げておく療法です。
睡眠中のみ使用します。SASの治療法として確立している療法で、高血圧などの合併症の予防、改善効果があると立証されており、全世界でSASの治療法としてもっとも普及している方法です。ナステント療法
ナステントとは鼻から、挿入するチューブ状の医療機器です。
チューブの先端が軟口蓋(のどちんこ付近)にまで到達し、いびきの原因となる気道の閉塞や寝苦しさ、睡眠中の頻繁な覚醒を予防します。また、呼吸の確保を助ける効果があります。
ナステントは非常に柔らかい材料で作られているため、どなたでも小さな負担で症状を緩和できるように設計されています。いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療に効果が期待できます。